常夜の灯り

提案も強制も批判もしない、ただの記録です。

イルクーツク 観光

起きて外に出る。朝の空気が冷たい。

 

 

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猫が僕の靴に乗るか乗らないかくらいの位置に鎮座している。

 

 

ひとしきり煙草を吸ってから、パッキングを始めた。今日の晩にはまた電車に乗るからだ。

チェックアウトをする際に、荷物を夜まで預かってもらって良いかということと、夜まで宿の共有スペースを使って良いかということを尋ね、許可をもらう。宿によっては荷物の保管に料金を取ったり、面倒だから許可しなかったりするため事前に話をつける必要がある。

 

 

宿を出たのは昼前だった。

 

 

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いつものコンビニに向かい、15ルーブルピロシキをいくつか買って朝食と昼食の代わりにした。

 

今日は夜まで暇なので、イルクーツクの観光に充てることにした。まずは日本にいる家族にポストカードを出すために郵便局を探した。

 

 

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おしゃれな映画館。

 

 

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郵便を出した。国際郵便でも50ルーブルと安上がりだった。

 

 

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メインストリートを川の方向に向かう。

 

 

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レーニン像。逆光。

 

 

イルクーツクの街中には様々な観光のコースを案内する看板が立っているのだが、ここで親友と僕の行きたい方向が違うことが分かったため、夕方に宿で合流することにする。

 

 

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レーニン通りで別れる。

 

 

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何らかの歴史がある建物。

 

 

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誰かの銅像銅像にしてはやけに格好をつけすぎているように感じるが、少なくとも銅像を建てられる程の功績を残した人物だ。

 

 

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何らかの西洋風の建物。そういえばイルクーツクは西洋なのか?東洋なのか?分からない。

 

 

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アレクサンドル三世の銅像。こちらの銅像は柵に囲まれている。銅像の中にも序列があるのか。功績を残した人でも死してなおステータス争いに巻き込まれるのか。

 

 

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いつの間にか河岸に着いていた。アンガラ川もここはかなり下流だ。やがて水は昨日僕らが訪れたバイカル湖に注ぐ。

 

 

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中洲に続く橋を渡る。

 

 

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「無」の公演が行われている。

 

 

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それを観ている「無」のオーディエンスたち。

 

 

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大きめの水。

 

 

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130地区と呼ばれる観光地?繁華街?があるらしいので目指して歩く。空腹を我慢している。

 

 

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弱肉強食、自然の摂理。

 

 

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ここが130地区らしい。なぜならそう書いてあったから。

 

 

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かなり控えめな姿勢を持った銅像

 

 

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古いマンホールか何かだったので写真を撮った。何だったのか思い出せない。忘れるなら結局その程度のことだ。

 

 

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道が二手に分かれている。決断力を試される。

 

 

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ロシア語は読めないが、「I Love Irkutsuk.」といった趣旨のことが書いてあることは推測できた。もしかするとロシア語が読めるのかもしれない。

 

 

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結局、130地区はレトロな街並みを再現した観光地という感じだった。これは人工的な植生。

 

 

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東方正教系の綺麗な協会があったが、路上生活者の方々で入口の両側が固められていたので入ることを断念した。

 

 

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回り道をしながら宿の方に帰ることにする。

 

 

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どうしてこの写真を撮ったのか思い出せない。写真はその時々の僕の視線を残せても、僕の心情までは残せない。

 

 

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気付くと昨日リストヴァンカから帰ってきたバスが到着した中央市場に来ていた。

繰り返し言っているように、僕は観光地のスタンプラリーをすることではなくその地に住む人々の、僕らにとっては想像できない、しかし彼らにとっては当たり前の日常を見るために旅をしている。そのために効果的な方法はローカルな市場を覗くこと。

 

 

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この中央市場は僕の要求を満たすのに適した市場であるように感じられた。

 

 

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この地で多くとれる野菜や、この地で安い野菜が分かる。

 

 

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市場は大きな建物も有していた。

 

 

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建物の中にあるのは日光で傷まないための海鮮や肉の店だと分かった。

 

 

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加工肉の店は並んでいるものもその売り方も日本のそれと変わらないように思えた。

 

 

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一方で海鮮の店は日本のそれとは異なっていた。ロシアは海産物の豊富な国だと思うが、如何せんここは最も内陸のイルクーツク、生の魚は見当たらず、燻製や干物ばかりが並んでいた。生魚も高い店に行けばあるのかもしれないが、これがローカルなこの街の姿だ。

 

 

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唯一新鮮そうに見えるいくらは川で取れたものか。

 

 

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全く関係は無いが、ハンガリー映画の「心と体と」を思い出した。肉屋を見たからか。

 

 

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反対側には洋服のエリアが並んでいた。ロシアにいるうちにロシア帽を買いたかったのだが、これから西に行くにつれて物価は高くなるしローカルな市場で買うのも良いだろうと思い探すことにする。

 

道路の反対側にも洋服屋は広がっており、その中に帽子屋を一軒見つけた。大半は流行りの帽子だったのだが一つだけロシア帽があった。それは僕が想像していたよりも幾分機能的で、かつファッション性に欠けるものだったが試着することにした。

 

似合っていると褒める店主。賛辞を話半分で受け取る。

 

他の帽子屋を探そうと店を後にして、再び市場を散策した。店主からは他に帽子屋はないと言われたのだが、実際にその通りのようだった。もとの帽子屋に戻り、価格の交渉をする。

店主の言い値は3500ルーブルだった。日本円でおおよそ5500円といったところか。

 

ローカルな市場で値切る鉄則の一つ目は、相手に必ず先に値段を言わせることだ。

 

そこまで高いのなら僕は買わない、3500ルーブルも持っていないなどと言ってかわすうちに2500ルーブルまで下がった。なんだ、ちゃんと下がるじゃないか。

 

 

店主が苦しい表情をし始めた頃に、ようやく僕も1200ルーブルと値段を提示した。鉄則の二つ目は、自分が買ってもいい値段の少し下から始めること。

のらりくらりとかわす僕となんとか買わせたい店主が交互に電卓にお互いの言い値を打ち込む。結局、1500ルーブルで本当にこれ以上は無理そうだったので手打ちにした。

 

思っていたよりも高かったが、交渉としては良かった。

僕が買ったロシア帽は、日本で最近の個性派おしゃれが被っているものよりもファッション性を欠いていたが、ロシアで買ったというだけでただのお洒落なロシア帽よりも良いものに思えた。

 

 

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満足して中央市場を後にした。

 

 

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途中でお菓子を買って食べてゆっくりと宿に帰ったが、宿に戻った頃にはまだ16時頃だった。

僕らはもはや宿泊客ではなく、荷物を置かせてもらっているだけなのであまり共有スペースを使うことに気が進まなかった。共有スペースはロビーの目の前にあるし。

 

親友も観光から帰ってきてからは、共有スペースにあるテレビを見て時間を潰した。欧州サッカーのダイジェストが放送されていたので言葉が分からなくても退屈しなかった。

 

 

そうやって時間を潰していると、一人の青年がやってきた。宿に来た日に話したロシア人だ。

 

彼とお互いの話をした。僕らのこれまでの、そしてこれからの旅のこと、イルクーツクで行った場所のこと。彼がここにいる事情。日本のこと、ロシアのこと。

 

彼は元々はモスクワの人間だったが、仕事を探しにイルクーツクに来ているそうだ。安宿のホステルには外国人のバックパッカーがいるという固定観念があったが、たまに彼のように旅ではない理由でいる人や出稼ぎ労働者もいる。よく考えると僕も日本で、旅ではない用事でゲストハウスを使うこともある。色々な事情の人がいるのが安宿の良いところだ。

 

 

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ロシア人の彼がどう思うのか知りたくて、中央市場で買ったロシア帽を見せた。

すると彼はこういう帽子は今や歳を取った人しか身に着けないと言った。確かに、日本の伝統的な服装も着物などの一部を除けば同じような扱いなのかもしれない。

 

僕が被って見せると、センスは無いが似合っている、とのことだった。悪くはない。

 

 

彼と話していると夕刻になっていたので、そろそろ宿を出ることにした。今から夕食を食べて時間を潰せば電車の時間だ。

 

 

 

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